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少数株主権行使と握り株式における企業価値変動分析

更新:2024-06-08 04:57:57読む:185

握り株式とは

握り株式とは、企業の経営に影響力を持つ程度の株式を、少数株主が保有している状態を指します。具体的には、議決権ベースで20%以上、50%未満の株式を保有しているケースが多いです。この「20%」という数字は、会社法上の重要な基準である「株主総会の普通決議における議決権の20%」に由来しています。

握り株式の特徴

握り株式

握り株式は、通常の少数株主とは異なり、企業の経営に対して一定の影響力を持つことができます。具体的には、以下の様な特徴が挙げられます。

1. 経営への発言力

握り株式を保有する株主は、株主総会において重要な議案に対して拒否権を持つことができます。そのため、経営陣に対して、自らの意見を反映させやすくなるというメリットがあります。

握り株式

2. 株価への影響力

握り株式を保有する株主が、株式を売却する動きを見せると、市場はそれをネガティブに捉え、株価が下落する可能性があります。逆に、株式を買い増す動きを見せれば、株価が上昇する可能性もあります。

3. 企業価値向上への貢献

握り株式を保有する株主は、長期的な視点に立って、企業価値向上のための提言を行うことができます。例えば、新規事業への進出や、経営効率化のための施策などを提案することで、企業の成長に貢献することができます。

握り株式のメリット・デメリット

握り株式には、メリットとデメリットの両方が存在します。

メリット

企業経営への影響力を持ち、自らの意見を反映させやすい点がメリットとして挙げられます。また、企業価値向上に貢献することで、保有する株式の価値上昇も見込めます。

デメリット

握り株式を保有することで、企業経営に深く関与する責任が生じます。また、企業側からは、敵対的な買収者から身を守るための防衛策として、握り株式を保有されることを嫌うケースも見られます。

握り株式をめぐる動向

近年、企業のコーポレートガバナンスの強化が求められる中で、握り株式を保有する株主に対して、その保有目的や経営関与の姿勢を明確にすることが求められています。また、握り株式を保有することによるメリット・デメリットを理解した上で、投資判断を行うことが重要です。

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