ホームページ > 金融市場

株式代用預りとは

更新:2024-06-08 03:40:40読む:69

株式代用預りとは

株式代用預りとは、証券会社が顧客に代わって株式を保管することを指します。具体的には、顧客が証券会社に株式の購入を依頼した場合、証券会社は自社の名義で株式を保有し、顧客の口座にはその株式の保有数を記録する仕組みです。

株式代用預りのメリット

株式代用預りには、以下のようなメリットがあります。

株式代用預り

1. 手続きの簡素化

株式を自身で保管する場合、株主総会招集通知や配当金計算書などの書類が自宅に郵送されてきます。一方、株式代用預りを利用すると、これらの書類は証券会社を経由して電子的に受け取ることができます。そのため、書類の保管や管理の手間が省け、手続きが簡素化されます。

2. 安全性の向上

株式代用預り

株式を自宅で保管する場合、盗難や紛失のリスクが伴います。しかし、株式代用預りを利用すれば、証券会社が厳重なセキュリティ体制のもとで株式を保管するため、安全性が高まります。また、万が一、証券会社が倒産した場合でも、投資者保護基金によって一定額まで保護されるため、安心です。

3. 売買の迅速化

株式を売却する場合、自身で保管している場合は証券会社に株式を預け入れる必要がありますが、株式代用預りを利用していれば、その手間が省け、売却手続きを迅速に行うことができます。

株式代用預りのデメリット

一方で、株式代用預りには以下のようなデメリットも存在します。

株式代用預り

1. 手数料が発生する

株式代用預りを利用する場合、証券会社に対して手数料を支払う必要があります。手数料は証券会社によって異なりますが、年間数百円から数千円程度が一般的です。

2. 所有権の証明が複雑になる

株式を自身で保管している場合は、株券が所有権を証明する書類となりますが、株式代用預りを利用している場合は、証券会社が発行する「証券保管振替明細書」が所有権を証明する書類となります。そのため、相続などの際に手続きが複雑になる可能性があります。

株式代用預りの注意点

株式代用預りを利用する際には、以下の点に注意する必要があります。

1. 証券会社のリスク

証券会社が倒産した場合、預託している株式が返還されないリスクがあります。ただし、前述の通り、投資者保護基金によって一定額まで保護されます。

2. 手数料の比較

証券会社によって手数料が異なるため、事前に複数の証券会社を比較検討することが重要です。

まとめ

株式代用預りは、株式投資を行う上で便利なサービスです。しかし、メリットだけでなくデメリットも存在するため、自身の投資スタイルや状況に合わせて利用するかどうかを判断する必要があります。

Tagsカテゴリ