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ラクスル株式上場

更新:2024-06-08 14:55:57読む:125

印刷業界に新風を巻き起こしたラクスルの挑戦:ラクスル株式上場がもたらす未来

2014年5月、印刷・広告業界に新たな風を吹き込んだラクスル株式上場。印刷ECサービス「ラクスル」を運営するラクスル株式会社は、創業からわずか5年という短期間で東証マザーズへの上場を果たし、業界内外から大きな注目を集めました。今回は、ラクスルが成し遂げた革新と、その背景にあった戦略、そしてラクスル株式上場が印刷業界にもたらす未来について考察していきます。

「印刷の仕組みを変えたい」創業者の熱い想い

ラクスルの創業は2009年。代表取締役社長CEOの松本恭攝氏が、当時勤務していた投資ファンド時代に、印刷業界の非効率性に気づいたことがきっかけでした。従来の印刷業界では、営業マンによる顧客との対面営業や、電話・FAXでの受発注が一般的で、時間と手間がかかる上、価格の不透明さも課題として挙げられていました。松本氏は、ITの力でこの古い慣習を打破し、誰もが簡単に、そして安く印刷サービスを利用できる社会を目指し、ラクスルを設立しました。

ラクスルのビジネスモデル:IT×シェアリングエコノミーで業界の常識を覆す

ラクスル

ラクスルの最大の特徴は、独自のITシステムとシェアリングエコノミーの概念を組み合わせたビジネスモデルです。全国各地の印刷会社から印刷機の稼働状況などの情報をリアルタイムで収集し、顧客の注文内容と照合することで、最も効率的に印刷できる工場に自動的に発注する仕組みを構築しました。これにより、従来は廃棄されていた遊休時間を有効活用することが可能となり、低価格と短納期を実現しました。また、顧客はウェブサイト上で簡単に見積もり依頼やデータ入稿ができ、価格や納期の比較検討も容易に行えるため、利便性が飛躍的に向上しました。

ラクスルの成長戦略:積極的な事業拡大とM&A

ラクスルは、印刷EC事業で培ったノウハウと顧客基盤を活かし、積極的に事業領域を拡大してきました。2015年には、物流業界の非効率性を解消するために、物流サービス「ハコベル」を開始。2018年には、中小企業向けの業務効率化サービス「ノバセル」を提供開始するなど、事業の多角化を進めています。また、M&Aにも積極的で、2019年には印刷通販サイト「プリントパック」を運営するプリントパック株式会社を子会社化するなど、成長を加速させています。

ラクスル株式上場がもたらしたインパクト

ラクスル株式上場は、印刷業界に大きなインパクトを与えました。まず、資金調達を成功させたことで、更なる事業拡大や技術開発への投資を加速させることが可能になりました。また、上場企業としての社会的責任や透明性が求められるようになり、コーポレートガバナンスの強化にもつながりました。さらに、ラクスルの成功は、他の印刷会社にとっても大きな刺激となり、業界全体のIT化や効率化を促進する起爆剤となりました。

ラクスルの未来:印刷業界のプラットフォーマーへ

ラクスルは、印刷EC事業で築いた基盤を活かし、印刷業界全体のプラットフォーマーを目指しています。印刷会社と顧客を繋ぐだけでなく、印刷に関わるあらゆるサービスを提供することで、業界全体の活性化に貢献していく方針です。また、海外展開も視野に入れ、グローバル市場での成長も目指しています。ラクスルの挑戦は、印刷業界の未来を大きく変える可能性を秘めています。

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