伊藤ハム米久ホールディングス株式会社の株価

## **株価伊藤ハム米久ホールディングス** の動向分析と展望

業績と財務状況

**株価伊藤ハム米久ホールディングス**（以下、伊藤ハム米久）の2023年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比2.4％増の5,780億円、営業利益が同3.6％増の241億円となった。主力の食肉事業では、販売数量の減少を値上げでカバーし、収益を確保した。また、総菜や加工食品の需要が堅調に推移し、減収となった産業用飼料事業を補った。

財務状況は堅調で、自己資本比率は63.4％、有利子負債倍率は0.6倍と高い水準を維持している。キャッシュフローも良好で、フリーキャッシュフローは250億円と前年同期から大幅に増加した。

株価の推移

伊藤ハム米久の株価は、2022年に入ってから上昇傾向が続いている。特に、2023年4月に発表された通期業績の好調さを受け、5月には1,700円を超える高値を記録した。その後、値動きが落ち着いているものの、依然として1,600円台後半で推移している。

今後の見通し

伊藤ハム米久は、2024年3月期の連結業績について、売上高が前年同期比3.0％増の5,960億円、営業利益が同4.7％増の253億円と予想している。食肉事業では引き続き値上げを実施し、数量減を補う方針だ。また、総菜や加工食品の需要拡大も期待できる。

中長期的に、伊藤ハム米久は「食の総合メーカー」として成長戦略を推進している。具体的には、食肉事業の拡大、健康・機能性食品の開発、海外事業の強化等に取り組む方針だ。

投資判断

伊藤ハム米久は、堅調な業績と財務状況、明確な成長戦略を有する優良企業と評価できる。株価は上昇傾向にあり、中長期的な投資対象として検討に値する。ただし、原材料価格の上昇や景気後退の影響等、リスク要因も存在することに留意が必要だ。