グローリー工業株価急騰 RSI divergence で底打ち反転上昇か

グローリー工業：堅実な成長を続ける貨幣処理機メーカー

グローリー工業は、通貨処理機や決済端末の開発・製造・販売を行う、日本のリーディングカンパニーです。1918年の創業以来、100年以上にわたり、その技術力と信頼性で市場を牽引してきました。近年、キャッシュレス化の波が押し寄せる中、グローリー工業株価はどのように推移しているのでしょうか？また、今後の成長戦略や展望はどうなっているのでしょうか？本稿では、グローリー工業の事業内容、業績推移、今後の展望などを分析し、投資魅力に迫ります。

1. グローリー工業の事業概要：貨幣処理機の枠を超えて

グローリー工業の主力製品は、銀行ATMや券売機、両替機などに使われる貨幣処理機です。国内市場ではトップシェアを誇り、世界市場においても高い競争力を有しています。近年では、リテール業界向けに、POSレジやセルフレジなどの決済端末事業も拡大しており、その事業領域は多岐にわたります。

特に注目すべきは、グローリー工業が推進する「キャッシュマネジメントソリューション」です。これは、従来の貨幣処理機の枠を超え、現金の管理業務全体を効率化するソリューションです。例えば、小売店であれば、POSレジと連動した自動釣銭機や、売上金を集計・管理するシステムなどを提供することで、現金管理業務の自動化・省力化を支援しています。

2. グローリー工業の業績推移：コロナ禍でも堅調な成長

グローリー工業の業績は、堅調に推移しています。2020年度、2021年度は、新型コロナウイルスの影響を受けたものの、2022年度は、売上高3,000億円、営業利益300億円を超える過去最高益を更新する見込みです。これは、リテール業界向けを中心とした決済端末事業の伸長に加え、為替円安効果も寄与しています。

また、グローリー工業は、株主還元にも積極的です。2022年度の年間配当予想は1株あたり100円となっており、配当利回りは約3%と、高水準を維持しています。これは、長期的にグローリー工業株価が上昇傾向にあることからも、投資家にとって魅力的な要素と言えるでしょう。

3. グローリー工業の今後の展望：キャッシュレス化の進展と海外展開

グローリー工業は、今後も成長を続けることが期待されています。その背景として、以下の3つのポイントが挙げられます。

3.1. キャッシュレス化の進展

キャッシュレス化の進展は、一見、グローリー工業にとって逆風のように思えるかもしれません。しかし、グローリー工業は、キャッシュレス化をむしろビジネスチャンスと捉えています。キャッシュレス決済が普及しても、現金管理業務のニーズは依然として存在するからです。グローリー工業は、キャッシュレス決済と現金決済の両方に対応したソリューションを提供することで、今後も成長を目指しています。

3.2. 海外展開の加速

グローリー工業は、海外市場にも積極的に進出しています。現在、世界100カ国以上で製品・サービスを提供しており、海外売上比率は50%を超えています。特に、成長著しいアジア市場においては、積極的にM&Aを展開するなど、事業拡大を加速させています。

3.3. 技術革新への取り組み

グローリー工業は、常に技術革新に取り組んでいます。近年では、AIやIoTなどの最新技術を活用した製品開発にも注力しており、さらなる事業成長を目指しています。例えば、AIを活用した偽造紙幣判別機能を搭載した貨幣処理機や、IoTを活用した現金管理システムなどを開発・販売しています。これらの技術革新は、グローリー工業の競争優位性をさらに高めることが期待されています。

4. グローリー工業への投資：長期的な成長に期待

グローリー工業は、100年以上にわたり、貨幣処理機業界をリードしてきた、日本を代表する企業です。近年では、キャッシュレス化の進展を背景に、事業環境は大きく変化していますが、グローリー工業は、その変化を的確に捉え、新たな成長戦略を推進しています。堅実な経営と将来性から、グローリー工業株価は、今後も長期的な成長が期待できるでしょう。