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アリババ株価決算発表後動向分析レポート

更新:2024-06-30 16:39:37読む:189

アリババ、2023年第2四半期の決算を発表:減収減益も、クラウド事業が成長を牽引

中国eコマース最大手のアリババは、2023年第2四半期(7-9月期)の決算を発表しました。売上高は前年同期比3%減の2071億7600万元(約4兆3000億円)、純利益は同63%減の200億6800万元(約4200億円)となりました。減収減益の要因としては、中国経済の減速や、新型コロナウイルス感染拡大による消費の低迷などが挙げられます。

アリババ株価決算:クラウド事業が成長を牽引

アリババ

減収減益となりましたが、クラウドコンピューティング事業は好調を維持しています。売上高は前年同期比4%増の267億6100万元(約5600億円)となり、アリババ全体の売上高の13%を占めるまで成長しました。中国では、企業のデジタル化が急速に進展しており、クラウドサービスの需要が高まっています。アリババは、この分野で中国最大手であり、今後も成長が見込まれています。

Eコマース事業は苦戦、ショート動画プラットフォームへの投資を強化

一方、主力のeコマース事業は苦戦を強いられています。中国国内のオンライン消費は、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで低迷しています。また、ショート動画プラットフォームとの競争も激化しており、アリババは、新たな顧客獲得に苦戦しています。このような状況を打開するため、アリババは、ショート動画プラットフォームへの投資を強化しています。例えば、ライブコマース機能を拡充したり、インフルエンサーマーケティングに力を入れたりしています。

アリババ株価決算:今後の見通し

アリババは、2023年通期の売上高について、前年比で微増を見込んでいます。中国経済の先行きは不透明ですが、クラウド事業の成長や、eコマース事業のテコ入れ策によって、業績の回復を目指します。

中国経済の減速と競争激化が影を落とす

アリババの業績は、中国経済の減速と、eコマース市場における競争激化の影響を受けています。中国政府は、ゼロコロナ政策を緩和していますが、経済活動の正常化には時間がかかると予想されます。また、ショート動画プラットフォームとの競争は、今後も激化していくと予想されます。

成長の機会

厳しい状況ではありますが、アリババには、成長の機会もあります。クラウドコンピューティング事業は、今後も高い成長が見込まれます。また、東南アジアなど、海外市場への進出も加速しています。さらに、人工知能(AI)やメタバースなどの新しい技術への投資も積極的に行っています。

投資家の反応

今回の決算発表を受けて、アリババの株価は時間外取引で一時下落しました。しかし、その後は持ち直しており、投資家の間では、今後の業績回復への期待感も根強いようです。

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