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株式会社ジャパンディスプレイ有価証券報告書

更新:2024-06-15 06:54:31読む:65

株式会社ジャパンディスプレイ:日本のディスプレイ産業を支える

株式会社ジャパンディスプレイ

株式会社ジャパンディスプレイ(JDI)は、2012年にソニー、東芝、日立製作所の液晶ディスプレイ事業を統合して誕生した企業である。中小型液晶ディスプレイパネルの大手サプライヤーとして、スマートフォン、車載ディスプレイ、VR/ARデバイスなど、幅広い分野に製品を提供している。JDIは、高精細、広視野角、高色再現性など、優れた特性を持つディスプレイパネルの開発・製造で世界的に高い評価を得ている。

技術力と顧客基盤

JDIの強みは、長年にわたり日本の大手電機メーカーで培われてきた高い技術力と、世界中に広がる顧客基盤にある。特に、高精細液晶ディスプレイ技術「Pixel Eyes」は、スマートフォンやタブレット端末の高画質化に大きく貢献してきた。また、車載ディスプレイ分野においても、高い信頼性と耐久性を備えた製品を提供し、自動車メーカーから高い評価を得ている。

有機ELディスプレイへの取り組み

近年、スマートフォンやテレビを中心に、有機ELディスプレイの需要が急速に拡大している。JDIは、液晶ディスプレイで培ってきた技術力を活かし、有機ELディスプレイの開発・製造にも力を入れている。2018年には、JOLED(ジェイオーレッド)と資本業務提携を行い、有機ELディスプレイの量産技術の確立を目指している。JDIは、液晶ディスプレイと有機ELディスプレイの両方を手掛けることで、顧客の多様なニーズに対応していく考えだ。

株式会社ジャパンディスプレイの未来:新たな成長戦略

JDIは、2020年以降、経営再建を進めている。その中で、注力分野を車載ディスプレイ、医療用ディスプレイ、VR/ARデバイスなどの成長市場に絞り込み、事業構造改革を進めている。また、中国ファンドからの出資を受け入れ、財務基盤の強化も図っている。JDIは、これらの取り組みを通じて、再び成長軌道に乗せることを目指している。

車載ディスプレイ市場での成長

自動車のデジタル化が進む中、車載ディスプレイ市場は急速に拡大している。JDIは、高精細、広視野角、高輝度、高コントラストなど、車載ディスプレイに求められる高い要求性能を満たす製品を開発・製造している。自動運転技術の進化に伴い、車載ディスプレイの重要性はますます高まっており、JDIは、車載ディスプレイ市場でのシェア拡大を目指している。

医療用ディスプレイ市場への進出

医療現場では、高精細な画像診断の需要が高まっており、医療用ディスプレイ市場は拡大傾向にある。JDIは、高精細、高輝度、高コントラストに加え、医療現場で求められる高い信頼性と耐久性を備えた医療用ディスプレイを提供している。JDIは、医療用ディスプレイ市場においても、高い技術力を活かして事業を拡大していく方針だ。

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