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株式口座特定預り制度のメリットと注意点

更新:2024-06-08 03:17:00読む:70

株式投資における「特定預り」とは?

株式投資を始めるにあたって、証券会社に口座を開設することは必須です。そして、その口座には「特定預り」と「一般預り」の2つの預り区分が存在します。投資初心者にとって、これらの違いは分かりにくい点かもしれません。そこで今回は、「株式口座特定預りとは」何か、そのメリット・デメリット、そして一般預りとの違いなどを詳しく解説していきます。

1. 株式口座特定預りとは?

株式口座特定預りとは、購入した株式を証券会社ではなく、投資家自身の名前で管理する制度です。証券会社に預けているものの、名義は投資家自身のものとなるため、株主としての権利を明確に行使することができます。具体的には、株主総会での議決権行使や、企業から送付される株主優待の受け取りなどが挙げられます。

2. 特定預りのメリット

特定預りには、以下のようなメリットがあります。

2-1. 株主としての権利行使

株式投資

特定預りでは、株主名簿に投資家自身の名前が記載されるため、株主総会での議決権行使や、企業から送付される株主優待の受け取りなどが可能です。企業の経営に意見を反映させたい、株主優待を活用したいという投資家にとって大きなメリットと言えるでしょう。

2-2. 株式の売却益への課税が有利

特定預りで保有する株式を売却した場合、売却益に対しては申告分離課税が適用されます。これは、他の所得と分けて税金を計算するため、税負担が軽減される可能性があります。投資効率を重視する投資家にとって、見逃せないメリットと言えるでしょう。

3. 特定預りのデメリット

一方で、特定預りには以下のようなデメリットも存在します。

3-1. 手続きが煩雑

特定預りでは、株式を購入する度に、証券会社に特定口座源泉徴収あり口座への振替指示を出す必要があります。この手続きは、証券会社によってはオンラインで完結する場合もありますが、書面での手続きが必要となる場合もあり、一般預りに比べて手間がかかります。

3-2. 管理の手間

特定預りでは、保有する株式の管理は投資家自身で行う必要があります。具体的には、配当金の受け取りや、株式分割などの手続きを自身で行わなければなりません。証券会社に任せることができないため、投資家自身の負担が大きくなる可能性があります。

4. 一般預りとの違い

株式の預り区分には、特定預りの他に「一般預り」があります。一般預りは、証券会社の名義で株式を管理する制度です。特定預りと比較して、手続きが簡便で、管理の手間もかからないというメリットがあります。しかし、株主としての権利行使は証券会社に委任することになり、株主優待の受け取りや議決権行使ができない場合があります。また、売却益は総合課税の対象となり、税負担が大きくなる可能性があります。

5. 自分に合った預り区分を選ぼう

特定預りと一般預り、どちらの預り区分が適しているかは、投資家のスタイルによって異なります。株主としての権利行使を重視する場合は特定預り、手続きの簡便さや管理の手間を軽減したい場合は一般預りが適していると言えるでしょう。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った預り区分を選択することが大切です。

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