大日本印刷株式会社デジタル印刷事業戦略転換

大日本印刷株式会社：140年以上の歴史を誇る印刷会社の総合力

大日本印刷株式会社(DNP)は、1876年の創業以来、印刷技術を核に事業を展開し、日本の社会や文化の発展に貢献してきました。明治時代には教科書や紙幣の印刷を手がけ、日本の近代化を支えました。その後も時代の変化とともに事業を拡大し、現在では印刷にとどまらず、情報コミュニケーション、生活・産業、エレクトロニクスなど、幅広い分野で事業を展開しています。

情報コミュニケーション分野におけるDNPの取り組み

情報化社会の進展に伴い、大日本印刷株式会社は印刷技術を応用した情報コミュニケーション分野にも注力しています。例えば、ICカードや電子書籍などのセキュリティ印刷、商業印刷で培ったノウハウを活かしたマーケティング支援、そして、近年注目を集めているデジタルコンテンツの制作・配信など、多岐にわたるサービスを提供しています。特に、デジタルとリアルの融合による新たな顧客体験の創出を目指し、AR（拡張現実）やVR（仮想現実）などの先端技術を活用したサービス開発にも積極的に取り組んでいます。

デジタルマーケティングを支援するDNPの強み

大日本印刷株式会社は、長年培ってきた顧客との信頼関係、高品質な印刷技術、そして、多様なメディアを横断したコミュニケーション戦略のノウハウを強みとしています。これらの強みを活かし、企業のマーケティング活動を支援する様々なサービスを提供しています。例えば、顧客の購買行動を分析し、最適なタイミングで効果的な広告を配信するデジタルマーケティングや、ウェブサイトやSNSを活用したプロモーションなど、多岐にわたるサービスを展開しています。また、顧客企業のブランド価値向上に貢献するため、ブランドコンサルティングやクリエイティブ制作なども行っています。

環境への取り組み

大日本印刷株式会社は、企業理念として「P&I」（印刷と情報）の力で社会に貢献することを掲げており、その一環として環境問題にも積極的に取り組んでいます。地球環境の保全が人類共通の重要課題であることを認識し、事業活動のあらゆる面において環境負荷の低減に努めています。具体的には、省資源、省エネルギー、廃棄物削減などの活動に取り組むとともに、環境に配慮した製品やサービスの開発にも力を入れています。また、従業員一人ひとりが環境問題に対する意識を高め、積極的に行動できるよう、環境教育などを推進しています。

持続可能な社会の実現に向けて

大日本印刷株式会社は、持続可能な社会の実現に向けて、SDGs（持続可能な開発目標）の達成にも積極的に貢献しています。SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。DNPは、事業活動を通じてSDGsの達成に貢献するために、以下の3つの重点テーマを設定しています。

「よりよい教育機会と、誰もが豊かさを実感できる社会」の実現

「健康で、安全・安心なくらし」の実現

「地球環境を守り、未来につなぐ」

これらのテーマのもと、DNPは、教育、医療、環境などの分野で、革新的な製品やサービスを提供することで、SDGsの達成に貢献していきます。

まとめ

大日本印刷株式会社は、印刷技術を核に、140年以上にわたり日本の社会や文化の発展に貢献してきました。情報化社会が進展する現在においても、印刷技術を進化させながら、情報コミュニケーション、生活・産業、エレクトロニクスなど、幅広い分野で事業を展開し、社会に貢献しています。今後も、時代の変化を先取りし、革新的な技術やサービスを創造することで、人々の生活をより豊かに、そして、持続可能な社会の実現に貢献していきます。