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株式非公開企業のバリュエーション算定手法

更新:2024-06-15 04:27:44読む:59

株式非公開株価とは何か

株式非公開株価とは、株式市場で公開されていない企業の株式の価格を指します。一般的に、株式投資というと東京証券取引所などの証券取引所に上場している企業の株式を売買することをイメージするかもしれません。しかし、実際には上場していない企業、つまり非上場企業の株式も数多く存在し、活発に取引されています。

株式非公開株価

では、なぜ上場していないにも関わらず、株式非公開株価は決定され、取引されているのでしょうか。それは、非上場企業の株式にも投資価値があると判断され、企業の成長や配当によるリターンを期待する投資家が存在するからです。

株式非公開株価の決定方法

上場企業の株式は株式市場で日々取引されることで、需要と供給に基づいて株価が決定されます。一方、株式非公開株価は、公開市場での取引が行われないため、独自の評価方法が用いられます。主な評価方法としては、以下の3つが挙げられます。

1. 類似会社比較法

類似の事業内容や規模を持つ上場企業の株価を参考に、対象となる非上場企業の株価を算定する方法です。例えば、売上高や利益などの財務指標を比較し、類似上場企業の株価倍率を参考に非上場企業の株価を算出します。この方法は、比較的簡便な方法である一方で、本当に類似した上場企業が存在するとは限らないことや、非上場企業特有のリスクなどを考慮できない点が課題として挙げられます。

2. ディスカウントキャッシュフロー法(DCF法)

企業の将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて、企業価値を算定する方法です。将来のキャッシュフローの予測には、売上高や利益の成長率、投資計画などを考慮する必要があります。DCF法は、企業の将来性を加味した評価が可能である点がメリットですが、将来予測の精度が評価結果に大きく影響を与える点が課題として挙げられます。また、非上場企業の場合、将来予測に必要な情報収集が難しいという側面もあります。

3. 純資産法

企業の純資産(資産総額から負債総額を差し引いた金額)を基に、株価を算定する方法です。この方法は、企業の解散価値を算出する際に用いられることから、清算価値法とも呼ばれます。比較的簡易な方法である一方、企業の収益力や成長性を反映できない点が課題として挙げられます。

株式非公開株価に関する投資

株式非公開株価は、上場株式と比較して、流動性が低く、価格変動リスクが大きいという特徴があります。また、情報開示の面でも上場企業と比べて遅れが生じる可能性があります。しかし、その一方で、成長性の高い企業やニッチな分野で高い収益性を誇る企業に投資できる可能性を秘めている点も魅力の一つと言えるでしょう。

株式非公開株価への投資は、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家など、専門的な知識や経験を持つ投資家によって行われることが一般的です。近年では、インターネットを通じて、個人投資家が非上場企業の株式に投資できるサービスも登場してきています。しかし、投資を行う際には、リスクとリターンを十分に理解した上で、慎重に判断する必要があります。

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