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非上場株式所有者価値評価実務

更新:2024-06-15 03:15:41読む:80

非上場株式所有者の概況

非上場株式所有者とは、文字通り証券取引所に上場していない株式を保有する者を指します。上場企業の株式とは異なり、流動性が低く、売買が容易ではないという特徴があります。本稿では、非上場株式所有者の種類、メリット・デメリット、そして近年注目を集めている非上場株式投資について解説していきます。

非上場株式所有者の種類

非上場株式所有者は、大きく分けて以下の3つの種類に分類できます。

1. 創業者・経営者

企業の創業者や経営者は、自社の株式を保有しているケースが一般的です。企業の成長に伴い、保有株式の価値も上昇していくため、大きな資産形成につながる可能性があります。また、経営者として自社の経営に直接関与できることも魅力の一つと言えるでしょう。

2. エンジェル投資家

非上場株式

エンジェル投資家は、創業間もない企業やベンチャー企業に対して、資金提供を行う個人投資家のことを指します。彼らは、将来性を感じた企業に投資を行い、企業の成長に伴う株式価値の上昇によるリターンを期待しています。リスクは高いものの、大きなリターンが見込める点が魅力です。

3. 事業承継

親族や従業員が、経営者の世代交代に伴い、非上場株式を相続または贈与によって取得するケースも少なくありません。特に、中小企業においては、後継者不足が深刻化しており、円滑な事業承継が重要な課題となっています。事業承継を目的とした非上場株式の取得は、企業の存続と発展に大きく貢献する可能性を秘めています。

非上場株式を保有するメリット・デメリット

続いて、非上場株式を保有するメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット

1. 高い成長性

上場企業と比較して、非上場企業は成長過程にあるケースが多く、将来的に大きな企業価値の向上を見込める可能性があります。特に、イノベーションを起こすベンチャー企業への投資は、高いリターンが期待できます。

2. 経営への関与

非上場株式所有者は、株主総会などを通じて、企業の経営に意見を反映させることができます。これは、自らの投資先企業の成長に直接的に関与できる魅力的な要素と言えるでしょう。

3. 配当金による収入

企業の業績に応じて、配当金が支払われることがあります。安定的な収入源としての側面も持ち合わせています。

デメリット

1. 流動性の低さ

上場株式のように、いつでも自由に売買できるわけではありません。売却に時間がかかったり、買い手が見つからないリスクもあります。そのため、短期的な利益を求める投資には不向きです。

2. 情報の少なさ

上場企業と比較して、財務情報などの開示が限定的であるため、投資判断に必要な情報収集が容易ではありません。専門的な知識や経験が求められる点も、投資のハードルを高めていると言えるでしょう。

3. 倒産リスク

企業の業績悪化や倒産によって、保有株式の価値が大きく下落するリスクがあります。特に、創業間もないベンチャー企業への投資は、リスクが高いことを認識しておく必要があります。

近年注目される非上場株式投資

非上場株式

近年、スタートアップ企業への投資や、事業承継問題の解決策として、非上場株式投資が注目を集めています。従来、非上場株式所有者は、創業者やその関係者に限られていましたが、近年では、インターネットを通じて個人投資家でも簡単に非上場株式に投資できるプラットフォームが登場しています。

非上場株式投資は、高いリターンが期待できる一方、リスクも大きい投資であることを理解しておく必要があります。投資を検討する際は、自身の投資経験やリスク許容度を踏まえ、慎重に判断することが重要です。

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