株式譲渡要物契約締結における留意点と実務対応

株式譲渡要物契約とは

株式譲渡要物契約とは、株式の譲渡に関する契約であり、株式の譲渡人と譲受人の間で締結されます。株式の譲渡は、有価証券の譲渡に関する法律（有価証券譲渡法）に基づいて行われます。

株式譲渡要物契約の成立要件

株式譲渡要物契約の成立要件は、以下のとおりです。

譲渡人と譲受人の合意

株式の特定

代金の支払（有償譲渡の場合）

株式譲渡要物契約の内容

株式譲渡要物契約には、通常以下のような内容が含まれます。

譲渡株式の数量、種類、記号番号

譲渡価格

譲渡日

代金の支払方法

株式の引渡し方法

譲渡後の株式の権利義務の帰属

契約違反時の責任

株式譲渡要物契約の効力

株式譲渡要物契約は、当事者間で有効に成立した後は、当事者を拘束します。ただし、以下のような場合には、契約は無効または取消し可能です。

譲渡人が株式の所有者でない場合

譲渡株式が盗難または紛失されたものである場合

譲渡が法律または公序良俗に違反する場合

株式譲渡要物契約の解除

株式譲渡要物契約は、以下のような場合には解除できます。

当事者の合意による解除

契約違反があった場合

契約の目的が不能になった場合

株式譲渡要物契約の登記

株式の譲渡は、株式譲渡書を作成し、譲渡人と譲受人の署名押印が必要です。また、株式の譲渡を第三者に対抗するためには、株式譲渡書を会社の株主名簿に記載する必要があります。

株式譲渡要物契約の税金

株式の譲渡には、譲渡益に対する所得税や住民税がかかります。譲渡益は、譲渡価格から取得価額を差し引いた金額です。