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株式額面資本金と会社の信用力分析

更新:2024-06-15 04:26:56読む:129

株式会社における株式の額面金額の重要性

株式会社設立時には、会社の資本金を定める必要があります。株式の額面金額は、この時の資本金を各株式に均等に分割した金額に当たります。

株式が発行された時、会社は発行した株式の額面金額を合計した金額を得ます。この金額が株式額面資本金です。

株式額面資本金は、会社の財務状況の健全性を図る重要な指標です。というよりも、株式会社法上、株式の発行には原則として額面金額が必要(株式会社法179条1項)、株式の全部払込みが必要(株式会社法179条4項)、株式の額面を超える金額の募集は禁止(株式会社法181条)とされており、株式会社における株式の発行には、株式の額面金額は必須の要素です。

株式額面金額の役割

資本金の金額を定める

株式の法的地位を明確にする

株主の出資額を基準にする

株式の額面金額は、株式の法的地位を明確にする上で重要な役割を果たします。株式は、株式会社の株式であって、株式の発行は株式設立時に限られていることから、株式は会社の資本金の範囲内でのみ発行可能です。つまり、株式の額面金額は株式の最高発行額を表示するものです(株式会社法180条1項)。

また、株式の額面金額は、株式が発行された際に株主が出資する金額を基準にします。株式の額面金額が10万円であれば、会社は株式を10万円で発行することになります。株主は、この金額を会社に出資することで、株式を取得することになります。

株式の額面金額は、決算書にも表示されます。貸借対照表の資本金の部に株式額面資本金という項目があります。この項目には、株式の発行済額面金額が記載されます。株式額面資本金は、会社の純資産の重要な構成要素です。

株式額面金額に関する注意点

株式の額面金額は、株式会社の設立時に定める必要があります。株式の額面金額は、一度定めると、変更することができません(株式会社法190条)。

2006年の改正会社法施行前までは、額面株式と無額面株式が共存しており、額面株式は額面金額を記載する必要があったのに対し、無額面株式は額面金額を記載する必要がありませんでした。しかし、改正会社法の施行により、無額面株式は廃止され、株式はすべて額面株式となりました。

また、株式の額面金額は、日本円の金額で定めなければなりません。外貨建ての株式の発行は認められていません。

株式額面資本金

以上のように、株式の額面金額は株式会社の重要な要素です。株式の額面金額を理解することで、株式会社の設立や運営に関する知識を深めることができます。

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