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譲渡制限付株式種類発行要件効果

更新:2024-06-15 03:35:58読む:114

譲渡制限付株式とは?

株式とは、株式会社に対して出資を行うことで得られる「持ち分」を表す証券のことです。そして、この株式には、自由に売買できる株式と、そうでない株式が存在します。

自由に売買できない株式のことを、譲渡制限付株式わかりやすくと呼びます。

譲渡制限付株式をわかりやすく解説!

通常、株式は自由に売買することができます。しかし、会社の経営を安定させたり、特定の株主だけが株を保有できるようにするために、譲渡に制限を設けたい場合があります。このような場合に発行されるのが「譲渡制限付株式」です。

例えば、Aさんが経営する会社があるとします。Aさんは、自分の会社の株式が、信頼のおけない第三者に渡ってしまうことを防ぎたいと考えています。そこで、Aさんは自分の会社の株式に譲渡制限を設け、自分の許可なく株式を売却できないようにします。これが譲渡制限付株式の基本的な考え方です。

譲渡制限付株式の種類

譲渡制限付株式には、以下のような種類があります。

1. 定款で定めるもの

会社の基本的なルールを定めた「定款」に、株式の譲渡を制限する旨を記載する方法です。具体的には、以下の3つのいずれかの方法を定款に記載します。

a.取締役会の承認

株式を譲渡する場合には、会社の取締役会の承認を得る必要があるとする方法です。

b.株主総会の承認

譲渡制限付株式

株式を譲渡する場合には、株主総会の承認を得る必要があるとする方法です。

c.譲渡相手方の制限

株式の譲渡相手を、特定の人物や会社に限定する方法です。

2. 株式譲渡契約によるもの

株主間で、株式の譲渡を制限する契約を結ぶ方法です。この契約の内容は、当事者間で自由に決めることができます。

譲渡制限付株式のメリット・デメリット

メリット

1. 会社経営の安定化

譲渡制限付株式わかりやすくを発行することで、会社の株式が信頼のおけない第三者に渡ってしまうリスクを抑制できます。

そのため、経営の安定化を図りやすくなるというメリットがあります。

譲渡制限付株式

2. 特定の株主による支配

特定の株主だけが株式を保有し続けられるため、その株主が長期にわたって会社に影響力を持つことができます。

3. 親族内での事業承継

後々、会社の経営を親族に引き継ぎたい場合に、譲渡制限付株式を発行することで、株式が外部に流出することを防ぎやすくなるため、円滑な事業承継を後押しすることができます。

デメリット

1. 株式の流動性低下

譲渡制限付株式

譲渡制限が付いているため、株式の売買が制限され、流動性が低下します。そのため、売却しにくくなる可能性があります。

2. 株価への影響

株式の流動性が低下するため、株価が低迷する可能性があります。

3. 資金調達の困難化

株式の流動性が低いため、株式発行による資金調達が困難になる可能性があります。

譲渡制限付株式に関する注意点

譲渡制限付株式は、会社の経営を安定させるために有効な手段となります。しかし、その一方で、株式の流動性が低下するといったデメリットも存在します。そのため、譲渡制限付株式を発行する際には、メリットとデメリットを比較検討した上で、慎重に判断する必要があります。

また、具体的な譲渡制限の内容は、会社の規模や業種、経営状況などに応じて適切に設定する必要があります。そのため、専門家である弁護士や税理士に相談することをおすすめします。

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