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株式取得価額相続

更新:2024-06-08 03:18:35読む:99

株式取得価額相続とは

株式取得価額相続とは、被相続人が保有していた株式を相続する場合に、その相続税評価額を算定する方法の一つです。この方法が適用されるのは、主に非上場株式を相続する場合です。非上場株式は、証券取引所に上場されていないため、時価の把握が困難です。そのため、相続税法では、一定の算式に基づいて相続税評価額を算定することとしています。これが株式取得価額相続です。

株式取得価額相続の計算方法

株式取得価額相続による相続税評価額は、以下の算式で計算されます。

株式取得価額相続

相続税評価額 = (A + B + C) × D

A:取得価額

B:株式発行会社の発行済株式の総数に対する相続開始前3年間の各事業年度の課税所得の金額の合計額に、相続開始の日の属する事業年度の開始の日前3年以内に開始した事業年度の月数を12で除して得た数をかけることにより計算した金額

C:株式発行会社の発行済株式の総数に対する相続開始前3年間の各事業年度の配当等の金額の合計額に、相続開始の日の属する事業年度の開始の日前3年以内に開始した事業年度の月数を12で除して得た数をかけることにより計算した金額

D:相続開始の日の属する事業年度の開始の日前3年以内に開始した事業年度の月数を12で除して得た数を3で除した数

上記算式からもわかるように、株式取得価額相続では、過去の事業年度における会社の業績や配当状況が評価額に大きく影響します。そのため、相続税申告にあたり、これらの情報を正確に把握することが重要となります。

株式取得価額相続のメリット・デメリット

メリット

株式取得価額相続のメリットは、主に以下の点が挙げられます。

会社の業績が低迷している場合、相続税評価額を低く抑えられる可能性がある

株式取得価額相続

算定方法が明確であるため、税務調査で指摘を受けにくい

デメリット

一方、デメリットとしては、以下の点が挙げられます。

会社の業績が良い場合、相続税評価額が高くなってしまう可能性がある

過去の事業年度の情報を収集する必要があるため、手間がかかる

株式取得価額相続を選択する際の注意点

株式取得価額相続を選択する際には、以下の点に注意する必要があります。

会社の業績や配当状況を踏まえ、他の評価方法と比較検討する

過去の事業年度の情報を正確に収集する

税理士などの専門家に相談する

株式取得価額相続は、非上場株式を相続する際に利用できる有効な方法の一つですが、その一方で、注意すべき点もいくつかあります。相続税申告にあたり、これらの情報を十分に理解した上で、適切な判断を行うようにしましょう。

まとめ

株式取得価額相続は、非上場株式の相続税評価において重要な役割を果たします。本稿では、その計算方法、メリット・デメリット、選択時の注意点などを解説しました。相続税は高額になるケースも多いため、専門家のアドバイスを受けながら、適切な対策を講じることが重要です。

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