株式島津

株式島津：145年の歴史を持つ分析・計測機器メーカー

株式島津は、1875年の創業以来、145年以上にわたり、分析・計測機器のリーディングカンパニーとして、科学技術の発展に貢献してきました。その歩みは、常に時代のニーズを捉え、革新的な技術を生み出し続けることで、社会に貢献するという強い信念に支えられています。

創業期：教育用理化学機器から始まる島津の挑戦

株式島津の創業者である島津源蔵は、教育の重要性を深く認識し、1875年（明治8年）、京都に理化学器械製造所を設立しました。当時の日本は、欧米諸国に追いつこうと近代化が急務とされており、教育機関における理化学実験の重要性が高まっていました。島津源蔵は、国産の理化学機器を製造することで、日本の教育と科学技術の発展に貢献したいという志を抱いていたのです。

創業当初は、教育用の実験器具や模型の製造から始まりました。その後、顕微鏡や分光器など、より高度な理化学機器の開発・製造にも取り組み、品質の高さで評価を得ていきます。特に、1909年に完成した「大型分光写真器」は、国際的な評価を獲得し、株式島津の名を世界に知らしめることとなりました。これは、日本の科学技術の進歩を象徴する出来事でもありました。

医療分野への進出：X線装置の開発と普及

1895年にレントゲンによってX線が発見されると、株式島津は、いち早くその医療応用に着目しました。1909年には、国産初の医療用X線装置を開発し、医療現場に大きな変革をもたらしました。その後も、X線装置の改良と普及に努め、日本の医療水準の向上に大きく貢献しました。現在でも、株式島津は、X線診断装置、X線TVシステムなど、最先端の医療画像診断システムを提供し続けています。

分析機器の開発：環境問題、食品安全への貢献

20世紀後半に入ると、公害問題や食品安全問題など、新たな社会問題が顕在化してきました。株式島津は、これらの問題解決に貢献するため、分析機器の開発に注力しました。ガスクロマトグラフ、液体クロマトグラフ、質量分析計など、高性能な分析機器を次々と開発し、環境モニタリング、食品分析、創薬研究など、幅広い分野で活用されています。これらの分析機器は、世界中の研究機関や企業で採用され、地球環境の保全、食の安全確保、そして人々の健康に貢献しています。

グローバル企業への発展：世界を舞台に活躍する島津

株式島津は、創業以来、海外への事業展開にも積極的に取り組んできました。現在では、世界各国に拠点を構え、グローバルな事業展開を加速させています。世界中の顧客に高品質な製品とサービスを提供することで、地球規模の課題解決に貢献しています。

未来への展望：科学技術の力で、より良い社会を創造する

株式島津は、これからも「科学技術で社会に貢献する」という創業以来の精神を継承し、常に時代の変化を先取りしながら、革新的な技術と製品を生み出し続けます。医療、環境、エネルギー、材料など、様々な分野において、世界中の人々の課題解決に貢献し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。