株価の仕組みをわかりやすく解説

株価とは簡単に言うと？

株価とは簡単に言うと、企業の価値を反映した「価格」のことです。株式投資をする上で、この株価の動きを理解することは非常に重要です。

企業価値と株価の関係

企業は、商品やサービスを提供することで利益を上げています。その利益が大きければ大きいほど、企業の価値は高まると考えられます。そして、企業の価値が高まれば、当然その企業が発行する株式の価値も高まります。つまり、株価とは簡単に言えば、投資家たちがその企業の将来性を評価してつけた「値段」と言えるでしょう。

株価の変動要因

では、株価はどのように変動するのでしょうか？主な要因としては、以下の点が挙げられます。

1. 企業業績

先述の通り、企業の業績は株価に大きな影響を与えます。好決算を発表したり、新しい事業で成功する見込みが高まったりすると、株価は上昇する傾向にあります。逆に、業績が悪化したり、不祥事を起こしたりすると、株価は下落する傾向にあります。

2. 経済状況

景気が良くなると、企業の業績も向上しやすいため、株価は上昇しやすくなります。逆に、景気が悪化すると、企業の業績も悪化しやすいため、株価は下落しやすくなります。

3. 金利動向

金利が上昇すると、企業は資金調達がしにくくなるため、業績が悪化する可能性があります。そのため、株価は下落しやすくなります。逆に、金利が低下すると、企業は資金調達がしやすくなるため、業績が向上する可能性があります。そのため、株価は上昇しやすくなります。

4. 為替レート

円高になると、輸出企業は海外での販売価格が上昇するため、業績が悪化する可能性があります。そのため、株価は下落しやすくなります。逆に、円安になると、輸出企業は海外での販売価格が下落するため、業績が向上する可能性があります。そのため、株価は上昇しやすくなります。

5. 投資家心理

上記のような要因に加え、投資家心理も株価に影響を与えます。例えば、将来に対する不安感から、多くの投資家が株を売却し始めると、株価は大きく下落することがあります。これを「株価の暴落」と呼びます。

株価の見方

株価は、証券取引所のウェブサイトや、証券会社のアプリなどで確認することができます。株価の表示方法は、企業や証券会社によって異なりますが、一般的には以下の情報が表示されています。

銘柄コード：企業ごとに割り当てられた番号

銘柄名：企業名

現在値：現在の株価

前日比：前日の終値からの値上がり/値下がり幅

出来高：取引が成立した株数

これらの情報を確認することで、株価とは簡単にどのように動いているのか、ある程度の傾向を掴むことができます。

株価チャート分析

株価とは簡単に、需要と供給の関係で決まる「価格」ですが、その動きを過去のデータから分析しようとするのが「チャート分析」です。株価チャートには、様々な種類がありますが、ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。

1. ローソク足チャート

ローソク足チャートは、日本で古くから使われているチャートで、一根一根のローソク足が、一定期間（例：1日、1週間など）の株価の動きを表しています。ローソク足は、「始値」「高値」「安値」「終値」の4つの価格情報で構成されており、視覚的に株価の動きを捉えやすいのが特徴です。

2. 移動平均線

移動平均線は、過去の一定期間の株価の平均値を線で表したものです。株価のトレンドを把握するために使われることが多く、短期的なトレンドを見る場合は、短い期間の移動平均線（例：5日移動平均線）を、長期的なトレンドを見る場合は、長い期間の移動平均線（例：25日移動平均線）を用います。

3. テクニカル指標

テクニカル指標は、過去の株価や出来高等のデータを用いて、将来の株価の動きを予測するための指標です。代表的なテクニカル指標としては、「RSI」「MACD」「ストキャスティクス」などがあります。