株式会社finatextホールディングス

フィンテックと金融イノベーション：株式会社finatextホールディングスの挑戦

近年、金融業界はFinTech（フィンテック）と呼ばれる革新的な技術の波に晒されている。フィンテックは、金融（Finance）と技術（Technology）を組み合わせた造語であり、人工知能（AI）、ビッグデータ、ブロックチェーンなどの先端技術を活用して、従来の金融サービスをより便利で効率的なものに変革することを目指す。この流れの中で、日本発のグローバルフィンテック企業グループである株式会社finatextホールディングスは、金融イノベーションの最前線に立ち、独自のビジネスモデルで注目を集めている。

「金融を“サービス”として再発明する」というビジョン

株式会社finatextホールディングスは、「金融を“サービス”として再発明する」というビジョンを掲げ、2013年に設立された。同社は、金融機関に対して、フィンテックソリューションを提供するBtoBtoC（企業対企業対消費者）ビジネスモデルを展開している。具体的には、銀行や証券会社などの金融機関と提携し、自社開発の金融サービスプラットフォーム「finatext platform」を通じて、顧客に最適な金融サービスを提供している。

finatext platform：金融サービスの「OS」となるプラットフォーム

「finatext platform」は、顧客管理、口座管理、決済、投資など、多岐にわたる金融機能をAPI（アプリケーションプログラミングインターフェース）として提供するプラットフォームである。金融機関は、このプラットフォームを利用することで、自社のシステム開発コストを抑えながら、スピーディーに革新的な金融サービスを開発・提供することが可能となる。これは、従来の金融機関が抱えていた、システム開発の長期化や高コストといった課題を解決する画期的なソリューションと言える。

多角的な事業展開：投資、証券、保険など幅広い分野へ

株式会社finatextホールディングスは、「finatext platform」を基盤に、投資、証券、保険など、幅広い金融分野において事業を展開している。例えば、投資分野では、個人投資家向けにロボアドバイザーサービス「THEO+[テオプラス]」を提供している。「THEO+[テオプラス]」は、AIを活用して顧客の投資目標やリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを自動で構築・運用してくれるサービスである。また、証券分野では、スマホ証券サービス「STREAM」を提供しており、顧客は「STREAM」を通じて、手軽に株式取引を行うことができる。

グローバル展開：日本発のフィンテック企業として世界へ

株式会社finatextホールディングスは、日本国内だけでなく、海外市場への進出も積極的に行っている。東南アジアや欧州など、世界各国で事業を展開しており、その革新的なビジネスモデルは世界中から注目を集めている。同社は、今後もグローバルな視点で事業を展開し、世界中の金融サービスの進化に貢献していくことを目指している。

金融包摂の実現に向けて：テクノロジーで金融格差を解消

フィンテックは、金融サービスへのアクセスを向上させ、金融包摂（ファイナンシャルインクルージョン）を実現する可能性を秘めている。株式会社finatextホールディングスは、フィンテックの力で、金融サービスの利用機会が少ない人々に対しても、質の高い金融サービスを提供することを目指している。テクノロジーを活用することで、金融サービスの利用コストを削減し、より多くの人々が金融サービスの恩恵を受けられるように、同社の挑戦は続く。