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株式担保掛目

更新:2024-06-08 01:55:13読む:127

株式担保掛目とは

金融機関から融資を受ける際、担保を提供することが求められる場合がありますが、その担保の一つに株式があります。株式を担保とする場合、その評価方法として用いられるのが「株式担保掛目」です。

株式担保掛目の仕組み

株式担保掛目とは、簡単に言えば、株式の市場価格に対して何パーセントの割合で融資を実行するかを決める指標です。例えば、ある企業の株式の市場価格が1株1,000円、株式担保掛目が70%だったとします。この場合、金融機関は1株あたり700円(1,000円 × 70%)を融資の上限額として設定します。

なぜ市場価格に対して掛目が適用されるかというと、株式市場は常に変動しており、将来的な価格下落リスクを考慮する必要があるからです。もし市場価格と同額の融資を実行した場合、価格が下落すると担保価値が不足し、金融機関は損失を被る可能性があります。株式担保掛目を設けることで、このリスクを軽減しているのです。

株式担保掛目を決める要素

株式担保掛目は、一律に決まっているわけではなく、以下の要素を総合的に判断して決定されます。

株式担保掛目

1. 株式の流動性

株式の売買が活発に行われている銘柄は、流動性が高いと判断され、株式担保掛目も高くなる傾向があります。逆に、売買が少なく、すぐに現金化することが難しい銘柄は、流動性が低いと判断され、株式担保掛目は低くなります。

2. 発行会社の業績や財務状況

業績が好調で、安定した財務基盤を持つ企業の株式は、将来的な価格下落リスクが低いと判断され、株式担保掛目も高くなる傾向があります。逆に、業績が低迷している企業や、財務状況が不安定な企業の株式は、価格下落リスクが高いため、株式担保掛目は低くなります。

3. 金融機関の融資姿勢

株式担保掛目

金融機関の融資姿勢も、株式担保掛目に影響を与えます。積極的に融資を行いたい場合は、株式担保掛目を高めに設定する傾向があります。逆に、慎重な融資姿勢の場合は、株式担保掛目を低めに設定する傾向があります。

株式担保掛目のメリット・デメリット

株式担保掛目を利用した資金調達には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

担保提供が容易:上場株式であれば、比較的容易に担保として提供することができます。

資金調達コストの抑制:他の担保と比較して、金利が低く抑えられる場合があります。

デメリット

株式市場の変動リスク:株式市場の変動によって、担保価値が下落するリスクがあります。

追加担保の要求:担保価値が下落した場合、追加担保を求められる場合があります。

株式担保掛目の注意点

株式担保掛目

株式担保掛目を利用する際には、以下の点に注意する必要があります。

株式市場の動向:株式市場の動向を常に注視し、担保価値の下落リスクに備える必要があります。

契約内容の確認:金融機関との契約内容をよく確認し、特に追加担保の条件などを理解しておくことが重要です。

株式担保掛目は、企業にとって有効な資金調達手段の一つですが、リスクも伴います。利用する際には、メリット・デメリット、注意点をよく理解した上で、慎重に判断する必要があるでしょう。

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