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小野薬品の株価の将来性

更新:2024-06-24 23:51:05読む:93

小野薬品の株価が急騰

小野薬品工業の株価が22日に急騰した。前日比200円(8.3%)高の2,600円で取引を終え、年初来高値を更新した。前日に小野薬品が、自社開発の抗がん剤「オプジーボ」について、米国食品医薬品局(FDA)から新しい適応症の承認を取得したとのニュースが伝わったことが買い材料となった。

オプジーボの承認拡大で大幅高

FDAが承認したのは、食道がんにおけるオプジーボの使用だ。米国では食道がんは年間約1万8000人が発症し、約1万5000人が死亡するがんの一種。オプジーボは従来、肺がんや膀胱がんなどの治療に使用されてきたが、今回の承認で適応症が拡大することから、小野薬品の収益拡大が期待されている。

他の要因も上昇を後押し

オプジーボの承認拡大に加え、他の要因も小野薬品の株価の上昇を後押しした。一つは、日米欧の株式市場が好調な傾向にあることだ。米国では、新型コロナウイルス感染症の拡大がピークアウトし、経済活動が正常化に向かいつつある。日本でも、ワクチン接種が順調に進み、経済活動の再開が期待されている。

もう一つは、「バイオ株バブル」と呼ばれる現象だ。新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受けて、医療分野への投資が活発化しており、バイオ株やヘルスケア株などが買われている。小野薬品の株価もこの恩恵を受けて上昇した。

今後の見通し

アナリストらは、小野薬品の株価は今後も上昇を続けると予想している。オプジーボは世界で最も売れている抗がん剤の一つであり、新適応症の承認でその価値はさらに高まるとみられている。また、小野薬品は他の有望なパイプライン製品も有しており、それらの開発も株価にプラスに寄与すると見込まれている。

投資判断

投資家は、小野薬品の株価の上昇を慎重に評価する必要がある。バイオ株は一般的にリスクが高く、株価は大きく変動しやすい。また、競争環境も激しく、新薬の開発には失敗のリスクも伴う。しかし、オプジーボの商業的成功と有望なパイプラインを考慮すると、小野薬品株は長期的な投資機会として魅力的であると評価できるだろう。

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