株式会社ジャニーズ事務所株価の分析

ジャニーズ事務所の株価急騰

株式会社ジャニーズ事務所（以下、ジャニーズ事務所）の株価が急騰している。19年12月の800円台から22年6月には3000円台にまで上昇し、約3倍の値上がりとなった。ジャニーズ事務所株価の急騰の背景には、同社の好調な業績やジャニーズタレントの活躍などが挙げられる。

好調な業績

ジャニーズ事務所は近年、好調な業績を維持している。21年3月期の連結売上高は前年比16.2%増の402億円、営業利益は同22.3%増の85億円となり、過去最高を更新した。この要因として、主力であるコンサートなどの興行事業が堅調に推移したことが挙げられる。20年は大規模なコンサートツアーがほとんど中止となったが、21年は一部の制限はあるものの公演が徐々に再開され、チケットの販売が好調だった。

ジャニーズタレントの活躍

また、ジャニーズタレントの活躍も株価上昇に寄与している。King & PrinceやSnow Manなどの新進気鋭のグループが人気を集め、音楽やドラマ、バラエティ番組などで活躍している。さらに、Hey! Say! JUMPや嵐などのベテラングループも安定した人気を維持しており、ジャニーズ事務所のタレント力は依然として高い水準にある。

今後の見通し

ジャニーズ事務所の株価は今後も上昇基調が続くとみられる。同社は引き続き興行事業を中心に好調な業績を維持すると予想され、ジャニーズタレントの活躍も継続すると見込まれる。また、同社は海外事業やデジタルコンテンツ事業にも注力しており、新たな収益源の開拓にも期待が高まっている。ただし、新型コロナウイルスの影響や景気動向など不透明な要素も存在し、株価が大きく変動する可能性もあることに注意が必要だ。

ジャニーズ事務所株価の推移

ジャニーズ事務所株価の推移を過去5年間で見てみると、順調に上昇していることがわかる。17年6月末には1000円台であったが、18年には1500円台、19年には2000円台に乗せた。その後、20年3月に新型コロナウイルスの影響で株価は一時的に下落したが、その後は再び上昇基調に転じている。

ジャニーズ事務所株価の要因

ジャニーズ事務所株価が上昇している要因は、主に次のようなものと考えられる。

主力であるコンサートなどの興行事業の好調

ジャニーズタレントの人気と活躍

海外事業やデジタルコンテンツ事業への注力

投資家のジャニーズ事務所に対する高い期待感

特に、ジャニーズタレントの人気と活躍は株価上昇の主要な原動力となっている。King & PrinceやSnow Manなどの新グループが音楽やドラマなどで次々とヒットを放っており、中高年層だけでなく若い世代にも人気を集めている。ベテラングループも安定した人気を維持しており、ジャニーズ事務所のタレント力は依然として業界トップクラスにある。

ジャニーズ事務所株価への投資

ジャニーズ事務所株価は今後も上昇基調が続くとみられるが、投資する際には注意が必要だ。ジャニーズ事務所の業績は興行事業に大きく依存しており、新型コロナウイルスの影響や景気動向によって業績が大きく変動する可能性がある。また、ジャニーズタレントの高齢化や今後の活躍にも不透明な要素が存在する。慎重に投資判断を行うことが重要だ。