オンワード樫山におけるサスティナブル経営の変革

株式会社オンワード樫山：日本のファッションを牽引する総合アパレル企業

株式会社オンワード樫山は、1947年の創業以来、日本のファッション業界をリードしてきた総合アパレル企業である。メンズ、ウィメンズ、キッズのアパレルから、アクセサリー、服飾雑貨、インテリアまで幅広い商品を展開し、全国に多数の店舗を構える。その事業内容は、SPA（製造小売）を基軸とした多角的なビジネスモデルを展開しており、企画、生産、販売までを一貫して行うことで、高品質な商品を適正な価格で提供している。「お客様の期待を超える価値の創造」を企業理念に掲げ、常に時代の変化を捉えながら、新たな価値を創造し続けている。

多様なブランドポートフォリオ：あらゆるニーズに応える

株式会社オンワード樫山の強みの一つは、多様なブランドポートフォリオにある。自社ブランドとしては、「23区」「組曲」「自由区」「ICB」など、大人の女性に向けた上品で洗練されたブランドを多数展開している。一方、海外ブランドとのライセンス契約による展開も積極的に行っており、「ポール・スミス」「ダックス」「ランバンコレクション」など、世界的に有名なブランドを多数扱っている。このように、幅広い年齢層やライフスタイルに合わせたブランドを展開することで、多様な顧客ニーズに応えている。

グローバル展開：世界を舞台にさらなる成長を目指す

国内市場で確固たる地位を築いた株式会社オンワード樫山は、近年、グローバル展開を積極的に推進している。アジアを中心に海外店舗を拡大しており、日本発のファッションを世界に発信している。また、海外のデザイナーとのコラボレーションや、海外市場向けの商品開発などにも力を入れており、更なる成長を目指している。世界中の顧客に新たなファッション体験を提供することで、グローバルブランドとしての地位を確立しようとしている。

デジタル戦略：ECと店舗の融合で顧客体験を向上

近年、ファッション業界においてもデジタル化が急速に進展している。株式会社オンワード樫山は、このような変化に対応するため、デジタル戦略にも積極的に取り組んでいる。ECサイトの拡充や、オンラインとオフラインを融合させたオムニチャネル戦略を推進することで、顧客体験の向上を目指している。例えば、ECサイトで購入した商品を店舗で受け取ったり、逆に店舗で試着した商品をECサイトで購入したりすることができるサービスを提供している。また、AIを活用したパーソナルスタイリングサービスなど、デジタル技術を活用した新たなサービス開発にも力を入れている。

サステナビリティへの取り組み：地球環境と社会に配慮した企業活動

持続可能な社会の実現に向けて、企業には環境問題や社会問題への取り組みが求められている。株式会社オンワード樫山は、企業の社会的責任（CSR）を重視し、サステナビリティにも積極的に取り組んでいる。環境負荷の低減を目指し、再生繊維の使用や、生産過程におけるエネルギー消費量の削減などに取り組んでいる。また、フェアトレード商品の販売や、障がい者雇用の促進など、社会貢献活動にも力を入れている。これらの取り組みを通じて、企業価値の向上を目指すとともに、持続可能な社会の実現に貢献していこうとしている。