確定申告贈与税株式

確定申告贈与税株式とは

確定申告贈与税株式とは、相続税法の規定により、株式を贈与した場合に、相続税の計算上、株式の価額をみなし相続財産から除外できる制度です。

条件

贈与対象株式の要件

上場株式または店頭株式公開市場株式

贈与人が3年以上継続して所有している株式

贈与税申告期限までに、被贈与人が自己の資金で株式を取得すること

贈与人の要件

贈与時において60歳以上であること

贈与する株式が、その年贈与する株式の全てであること

除外対象価額

除外される価額は、贈与された株式の価額のうち、次のいずれか低い金額です。

贈与価額

株式の取得価額に、取得価額の50％を加えた金額

申告方法

確定申告贈与税株式を利用するには、贈与税申告書に「確定申告贈与税株式の適用に関する事項」を記載して申告する必要があります。また、被贈与人は、株式取得後3年以内に、株式の取得価額を税務署長に申告する必要があります。

税務上のメリット

確定申告贈与税株式の適用により、以下の税務上のメリットがあります。

相続税の計算上、株式の価額をみなし相続財産から除外できる

税務申告が不要となる

留意点

確定申告贈与税株式の適用には、以下の留意点があります。

贈与した株式が3年以内に処分されると、除外された価額が相続財産に加算される

被贈与人が株式を取得しなかった場合、除外された価額が相続財産に加算される

株式の価額が取得価額の50％を下回っている場合、除外される価額は株式の価額となる

確定申告贈与税株式は、相続税の節税効果が期待できる制度ですが、適用要件を満たす必要があります。適用にあたっては、税理士や税務署に相談することをお勧めします。