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岩田製作所株価本日終値節目分析

更新:2024-06-30 10:03:12読む:154

岩田製作所とは

岩田製作所は、1933年に創業した精密機械部品メーカーです。本社は大阪市にあり、東京証券取引所プライム市場に上場しています。同社の主力製品は、工作機械や自動車、家電製品などに使用される精密ねじやリニアガイドです。特に、ねじの分野では世界トップクラスのシェアを誇り、高い技術力と品質力で国内外から高い評価を得ています。

岩田製作所株価の推移

岩田製作所株価は、近年、世界経済の減速や米中貿易摩擦などの影響を受けて不安定な動きを見せています。2018年には、好調な業績を背景に一時4,000円台に乗せる場面もありましたが、その後は下落傾向が続き、2020年3月には2,000円台前半まで値を下げました。しかし、足元では、世界経済の回復基調や製造業の設備投資の持ち直しなどを背景に、岩田製作所株価は上昇に転じており、2023年8月時点では3,000円台後半で推移しています。

岩田製作所の業績

岩田製作所の2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.2%増の1,050億円、営業利益が同10.5%増の150億円、経常利益が同9.8%増の160億円、純利益が同12.3%増の110億円となりました。世界経済の減速や原材料価格の高騰などの影響があったものの、工作機械や半導体製造装置向けなどの需要が堅調に推移したことが増収増益の要因となりました。

今後の見通しと投資判断

岩田製作所は、2024年3月期の連結業績について、売上高が前期比3.0%増の1,080億円、営業利益が同2.0%増の153億円、経常利益が同1.8%増の163億円、純利益が同2.7%増の113億円を見込んでいます。世界経済の先行き不透明感は根強いものの、製造業の設備投資は底堅く推移すると見込んでおり、増収増益を維持する見通しです。

岩田製作所

投資判断としては、岩田製作所株価はPERが20倍を超えており、割高感も指摘されています。しかし、同社は高い技術力と世界的な販売網を有しており、中長期的な成長が期待できます。また、株主還元にも積極的で、配当利回りは2%を超えています。そのため、成長性と配当利回りの両方を重視する長期投資家にとっては、魅力的な投資対象と言えるでしょう。

岩田製作所の強みとリスク

強み

岩田製作所の強みは、以下の点が挙げられます。

世界トップクラスのシェアを誇る精密ねじの技術力

世界中の顧客との取引実績とグローバルな販売網

積極的な設備投資による生産能力の向上

研究開発への積極的な投資による新製品開発力

高い収益性と安定した財務基盤

リスク

一方、岩田製作所のリスクとしては、以下の点が挙げられます。

世界経済の減速や景気後退の影響

原材料価格やエネルギー価格の高騰によるコスト上昇

為替変動による業績への影響

競合メーカーとの競争激化

自然災害や事故などの突発的なリスク

まとめ

岩田製作所

岩田製作所は、世界トップクラスの精密ねじメーカーとして、高い技術力と品質力で国内外から高い評価を得ています。世界経済の減速や原材料価格の高騰などのリスクはあるものの、中長期的な成長が期待できる企業です。

岩田製作所

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