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アリババ株価アメリカ市場変動分析

更新:2024-06-25 02:02:56読む:120

アリババ、アメリカ市場で苦戦続く

中国EC大手のアリババグループのアリババ株価アメリカは、2023年も低迷が続いています。年初には一時130ドル台まで上昇したものの、その後は下落傾向に転じ、現在は80ドル台で推移しています。2021年初頭につけた最高値319ドルからは、実に75%以上も下落している計算になります。

多岐にわたる逆風の影響

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アリババ株価アメリカの低迷は、様々な要因が重なった結果と言えます。まず、中国政府によるIT企業への締め付け強化が挙げられます。2020年秋に予定されていたアリババ傘下の金融会社アントグループの新規株式公開(IPO)は、当局の介入によって直前で中止に追い込まれました。その後も、アリババグループに対しては独占禁止法違反の疑いで巨額の制裁金が科されるなど、厳しい目が向けられています。

また、中国経済の減速もアリババ株価アメリカに影を落としています。中国政府は「ゼロコロナ」政策を堅持しており、厳格な都市封鎖を断続的に実施しています。これにより、消費活動が停滞し、アリババのEC事業にも影響が出ています。さらに、中国政府は個人情報保護の観点から、IT企業によるデータ収集や利用を制限する動きを見せています。これも、アリババのビジネスモデルに影響を与える可能性があります。

アメリカ市場からの上場廃止懸念も

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これらの逆風に加え、アリババ株価アメリカは、アメリカ市場からの上場廃止の可能性も取り沙汰されています。アメリカ議会は2020年、外国企業に対する会計監査の強化を盛り込んだ法律を可決しました。この法律では、アメリカ証券取引委員会(SEC)が3年連続で会計監査を拒否された外国企業を、アメリカ市場から上場廃止にすると定めています。中国政府は、国家安全保障上の理由から、中国企業の会計監査資料をSECに提出することを認めていません。このため、アリババを含む中国企業は、早ければ2024年にもアメリカ市場から上場廃止となる可能性があります。

今後の見通しと投資家の動向

アリババ株価アメリカは、短期的には厳しい状況が続くと予想されます。中国政府によるIT企業への締め付けは、今後も継続する可能性があります。また、中国経済の減速やアメリカ市場からの上場廃止懸念も、当面は払拭されないでしょう。しかし、長期的には、中国EC市場の成長やアリババの事業 diversification など、ポジティブな材料も存在します。アリババは、クラウドコンピューティングや人工知能(AI)などの分野にも積極的に投資しており、新たな成長ドライバーを生み出す可能性があります。投資家としては、短期的 リスクと長期的成長ポテンシャルを比較検討し、冷静な投資判断を行う必要があると言えるでしょう。

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