株価ベルト

旅行・レジャー関連株への投資：株価ベルトラに注目すべきか

近年、旅行・レジャー業界はコロナ禍からの回復基調にあり、関連企業の株価にも注目が集まっています。なかでも、国内最大級の体験型オプショナルツアー予約サイトを運営するベルトラは、コロナ禍で大きく落ち込んだ業績からのV字回復が期待される銘柄の一つです。本稿では、株価ベルトラの動向を中心に、旅行・レジャー関連株への投資について考察していきます。

1. ベルトラの事業内容と成長性

ベルトラは、世界150カ国、約20万件の体験型オプショナルツアーを掲載する予約サイト「VELTRA」を運営しています。従来のパッケージツアーとは一線を画し、個々の旅行者のニーズに合わせた自由度の高い旅行体験を提供することで、急成長を遂げてきました。特に、訪日外国人旅行者の増加を追い風に業績を伸ばしており、コロナ禍前の2019年9月期には、売上高は160億円を超え、営業利益率も10%を超えるなど、高い収益性を誇っていました。

2. コロナ禍の影響と回復に向けた取り組み

しかし、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大は、旅行・レジャー業界に大きな打撃を与え、ベルトラもその影響を大きく受けました。海外旅行の需要が蒸発し、2020年9月期は、売上高が前年比で8割減、営業利益も赤字に転落するなど、業績は大きく悪化しました。しかし、ベルトラは、この逆境を乗り越えるため、オンライン体験ツアーの拡充や国内旅行需要の取り込みなど、新たなサービス展開を積極的に進めてきました。オンライン体験ツアーは、自宅にいながら世界中の観光スポットや文化体験を味わえるサービスとして人気を集め、新たな収益源として期待されています。

3. 株価ベルトラの現状と今後の見通し

ベルトラの株価は、コロナ禍の影響を大きく受け、2020年3月には上場来安値を記録しました。しかし、その後は、ワクチン接種の進展や行動制限の緩和などを受け、旅行需要の回復期待が高まり、株価も回復基調にあります。今後の見通しとしては、海外旅行の需要が本格的に回復するかどうかが焦点となります。世界的なインフレや景気後退懸念など、先行き不透明な要素は残りますが、円安の進行は、訪日外国人旅行者にとって追い風となる可能性があります。ベルトラは、コロナ禍で強化したオンラインサービスや国内旅行事業などの新たな収益基盤を活かしながら、海外旅行需要の回復を取り込み、業績の回復を図っていくものと予想されます。

4. 旅行・レジャー関連株への投資スタンス

旅行・レジャー関連株への投資は、コロナ禍からの回復過程においては、ボラティリティの高い投資となる可能性があります。個別銘柄の選定はもちろんのこと、世界経済の動向や感染症の状況など、外部環境の変化にも注意を払う必要があります。しかし、中長期的な視点で見れば、旅行・レジャー業界は、人々の生活に豊かさや潤いをもたらす成長産業であることは間違いありません。ベルトラのように、変化を恐れずに新たなサービスやビジネスモデルを創造していく企業は、今後も成長を続けることが期待されます。