沖電気工業株式会社の株価と配当政策分析

沖電気の株価と配当金

沖電気工業株式会社（以下、沖電気）は、電気通信機器やエレクトロニクス製品の製造・販売を手がける企業です。ここでは、沖電気の株価と配当金の推移について解説していきます。

1. 株価の動向

沖電気の株価は、過去数年間で大きな変動を見せています。2017年ごろから2019年ごろまでは、おおむね1,000円～1,500円前後のレンジで推移していたのですが、2020年以降は上昇傾向が強まり、2021年3月には過去最高値の2,298円を記録しました。しかしその後は調整局面に入り、2022年時点では1,500円～1,800円前後の水準で取引されています。

2. 配当金の動向

沖電気の配当金は、過去数年間で安定的に上昇しています。2017年3月期は年間12円でしたが、その後は段階的に増配されており、2022年3月期には年間18円に達しています。これはEPS（1株当たり利益）の増加を反映したものであり、沖電気の収益力が向上していることを示しています。

3. 株式分割

沖電気は、過去に何度か株式分割を実施しています。直近では、2020年7月に1株を2株に分割しました。これにより、沖電気株価配当の単位が半減し、より小口での投資が可能になりました。株式分割を実施することで、投資家の裾野が広がり、株価の流動性が高まることが期待できます。

4. 配当利回りの推移

沖電気株価配当利回り（配当金÷株価×100）は、過去数年間で大幅に低下しています。2017年ごろには4%前後あったのですが、株価の上昇により、2022年時点では約1%にまで低下しています。これは、沖電気株価配当の増加ペースが株価の上昇ペースを下回っていることを示しています。

5. 株主還元への取り組み

沖電気は、株主還元への取り組みにも力を入れています。同社は、配当金の安定的な増配に加えて、株式の自社株買いも積極的に実施しています。自社株買いは、発行済み株式数を減らすことでEPSを押し上げる効果があり、株主価値の向上につながります。