オリンパス株式会社における光学技術と医療機器開発の融合戦略

オリンパス株式会社：革新的な技術と信頼で未来を創造する

オリンパス株式会社は、1919年の創業以来、光学技術を軸に、医療、映像、科学事業の3つの分野で世界をリードする企業として、常に時代の変化を捉え、革新的な製品・サービスを提供してきました。その歩みは、まさに「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」という企業理念を体現するものであり、今日に至るまで、数え切れないほどの成果を上げてきました。

医療事業：内視鏡技術のパイオニアとして

オリンパス株式会社の医療事業は、1950年に日本で初めて胃カメラの実用化に成功したことから始まります。以来、世界に先駆けて内視鏡技術の開発に取り組み、常に患者さんの負担軽減と早期発見・治療に貢献できるよう、高画質化、小型化、機能向上に努めてきました。現在では、消化器内視鏡システムにおいて世界トップシェアを誇り、診断・治療の進化に大きく貢献しています。また、内視鏡外科手術の分野でも、低侵襲治療を実現する内視鏡手術機器システムを提供し、患者さんのQOL向上に貢献しています。

映像事業：デジタル時代の新たな映像体験を創造

オリンパス株式会社の映像事業は、1936年に発売した小型カメラ「セミオリンパス」から始まります。「小型軽量」「高画質」「使いやすさ」を追求し続け、コンパクトカメラ、一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラなど、時代を切り開く製品を世に送り出してきました。近年では、デジタル技術を駆使し、高画質・高機能でありながら、小型軽量で持ち運びやすいミラーレス一眼カメラ「OM-D」シリーズや、プロフェッショナルからハイアマチュア層まで幅広く支持される交換レンズシステム「M.ZUIKO」などを展開し、新たな映像表現の可能性を追求しています。

科学事業：ミクロの世界を探求し、科学技術の発展に貢献

オリンパス株式会社の科学事業は、1920年に発売した顕微鏡「旭號」から始まります。以来、光学顕微鏡、工業用内視鏡、非破壊検査機器など、幅広い分野で世界トップレベルの製品・サービスを提供してきました。近年では、ライフサイエンス分野において、細胞の観察から解析までをサポートする共焦点レーザー顕微鏡や超解像顕微鏡などを開発し、医学・生物学研究の発展に貢献しています。また、産業分野においても、製造現場の品質管理やインフラの安全確保に貢献する工業用内視鏡や非破壊検査機器を提供し、社会の発展を支えています。

未来への挑戦：イノベーションを通じて社会課題の解決に貢献

オリンパス株式会社は、創業100周年を迎えた2019年に、長期ビジョン「サステナビリティビジョン2030」を策定しました。このビジョンでは、「すべての人々の健康で幸せな未来の実現」をパーパス（存在意義）として掲げ、医療分野におけるがんの早期発見・治療への貢献、予防医療の推進、環境負荷の低減など、7つのマテリアリティ（重要課題）に取り組むことを宣言しています。

これらの課題解決に向け、オリンパス株式会社は、今後も、コア技術である光学技術とデジタル技術を融合させ、革新的な製品・サービスを創出していくとともに、オープンイノベーションやスタートアップ企業との連携など、外部との連携も積極的に推進していきます。そして、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現に貢献していきます。