栗田工業株式会社における材料科学の進歩

日本の水処理のパイオニア：栗田工業株式会社

栗田工業株式会社は、1949年の創業以来、日本の高度経済成長を支えてきた水処理のリーディングカンパニーです。工業用水処理から始まり、現在では、上下水道、海水淡水化、超純水製造、排水処理、リサイクルなど、幅広い分野で水処理技術を提供しています。その技術力は国内外で高く評価されており、世界46カ国・地域に拠点を構え、グローバルに事業を展開しています。

水資源の課題解決に挑む

世界的に水不足が深刻化する中、水資源の有効活用は、人類共通の課題となっています。栗田工業株式会社は、創業以来培ってきた水処理技術のノウハウと、最新の技術を融合させることで、この課題解決に挑んでいます。例えば、工場や発電所などで発生する排水を高度に処理し、再利用する技術や、海水を淡水化し、飲料水や工業用水として供給する技術など、革新的な技術開発に取り組んでいます。

持続可能な社会の実現に向けて

栗田工業株式会社は、「水と環境の世紀」といわれる21世紀において、水の総合エンジニアリング企業として、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。そのために、環境負荷の低減、資源の循環利用、安全・安心な水環境の創造など、さまざまな取り組みを行っています。

例えば、省エネルギー型の水処理システムの開発や、水処理薬品や素材の使用量削減など、環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。また、排水から資源を回収し、再利用する技術の開発など、資源の循環利用にも力を入れています。さらに、安全・安心な水環境を提供するために、水質分析や水処理施設の運転管理など、水に関する総合的なサービスを提供しています。

技術革新を支える研究開発

栗田工業株式会社は、常に時代のニーズを先取りし、革新的な技術を生み出すことを目指しています。そのために、研究開発にも積極的に投資を行っています。基礎研究から応用研究まで、幅広い分野の研究開発を行い、これまでに多くの画期的な技術を生み出してきました。

例えば、膜分離活性汚泥法（MBR）は、従来の活性汚泥法に膜分離技術を組み合わせることで、処理効率を飛躍的に向上させた画期的な排水処理技術です。また、逆浸透膜（RO膜）を用いた海水淡水化技術は、世界の水不足の解消に大きく貢献しています。このように、栗田工業株式会社は、常に技術革新を追求し、世界の持続可能な発展に貢献しています。

人材育成と多様な働き方

栗田工業株式会社は、「人財」こそが最大の財産であるとの考えのもと、人材育成にも力を入れています。社員一人ひとりの能力を最大限に引き出すため、階層別研修や職種別研修など、多様な研修プログラムを用意しています。また、社員が安心して働き続けられるよう、ワークライフバランスの推進や、ダイバーシティ＆インクルージョンの推進にも積極的に取り組んでいます。

グローバルに事業を展開する栗田工業株式会社では、多様な国籍、性別、年齢、経験を持つ社員が活躍しています。社員一人ひとりが尊重され、その個性や能力を発揮できるような、働きがいのある職場環境づくりを目指しています。