名義書換認可株式発行手続き実務解説

名義書換認可株式とは

名義書換認可株式とは、株式会社の株式のうち、株券に記載された株主以外の者が株主となることを認める株式のことです。株券に記載された株主が株式を譲渡した場合、譲受人は株券を提示して会社に名義書換を請求することができます。会社は、譲受人の身元を確認した上で、株券に譲受人の氏名や住所を記載して名義書換を行います。

名義書換認可株式のメリット

名義書換認可株式には、以下のようなメリットがあります。

株券の紛失や盗難のリスクが軽減される。

株主の身元が明確になる。

株式の譲渡が容易になる。

名義書換認可株式のデメリット

名義書換認可株式には、以下のようなデメリットもあります。

名義書換に時間がかかる。

名義書換手数料がかかる。

株券の発行が遅れる。

名義書換認可株式の発行手続き

名義書換認可株式を発行するには、以下の手続きが必要です。

1. 定款に名義書換認可株式を発行することを記載する。

2. 株主総会で名義書換認可株式の発行を決議する。

3. 会社が名義書換認可株式の発行届出書を所轄の登記所に提出する。

4. 登記所が名義書換認可株式の発行を登記する。

名義書換認可株式の譲渡手続き

名義書換認可株式を譲渡するには、以下の手続きが必要です。

1. 譲渡人が株券を譲受人に交付する。

2. 譲受人が株券を会社に提示して名義書換を請求する。

3. 会社が譲受人の身元を確認した上で、株券に譲受人の氏名や住所を記載して名義書換を行う。

名義書換認可株式の注意点

名義書換認可株式を発行する際には、以下の点に注意が必要です。

名義書換認可株式は、株券に記載された株主以外の者が株主となることを認める株式であるため、株券の紛失や盗難のリスクが高くなります。

名義書換認可株式を発行すると、株主の身元が明確になり、株式の譲渡が容易になります。しかし、名義書換に時間がかかったり、手数料がかかったりするため、株券の発行が遅れる可能性があります。