高収益企業発見 株式スクリーニング営業利益率活用法

株式スクリーニングと営業利益の関係

株式投資において、成功への鍵は、将来性のある有望な企業を見つけ出すことにあります。しかし、数多くの企業の中から、どの企業に投資すべきかを判断するのは容易ではありません。そこで有効な手段となるのが「株式スクリーニング」です。そして、株式スクリーニングにおいて、特に注目すべき指標の一つが「営業利益」です。この記事では、株式スクリーニングと営業利益の関係について詳しく解説していきます。

株式スクリーニングとは

株式スクリーニングとは、投資家の設定した条件に基づいて、膨大な数の銘柄の中から、条件に合致する銘柄を絞り込む作業のことです。インターネット証券会社などが提供するスクリーニングツールを利用することで、誰でも簡単に株式スクリーニングを行うことができます。

スクリーニングツールでは、PER（株価収益率）、PBR（株価純資産倍率）、ROE（自己資本利益率）、時価総額、業種など、様々な条件を設定することができます。これらの条件を組み合わせることで、自分の投資スタイルや戦略に合った銘柄を効率的に探すことが可能になります。

営業利益に着目する理由

株式スクリーニングにおいて、数ある指標の中でも、なぜ営業利益に着目することが重要なのでしょうか？その理由は、営業利益が企業の本業の収益力を示す指標だからです。

売上高は、企業の規模を示す指標ではありますが、利益を生み出す効率まではわかりません。一方、営業利益は、売上高から売上原価や販売費および一般管理費などの費用を差し引いたものであり、企業が本業でどれだけ効率的に利益を生み出しているかを示す指標と言えます。

株式スクリーニング営業利益を重視することで、一時的な要因に左右されにくい、安定した収益力を持つ企業を見つけ出すことが可能になります。また、将来的に成長が見込める企業を発掘するためにも、営業利益の推移は重要な判断材料となります。

営業利益を用いたスクリーニング方法

営業利益を用いた株式スクリーニングでは、以下のような条件を設定することが考えられます。

営業利益率：売上高に対する営業利益の割合。高いほど収益性が高いことを示す。

営業利益増加率：前期と比較した営業利益の増加率。高いほど成長性が高いことを示す。

過去5年以上の営業利益の推移：安定的に成長を続けているか、あるいは減益傾向にあるのかを確認する。

これらの条件を組み合わせることで、より精度の高いスクリーニングが可能になります。例えば、「営業利益率が10%以上」かつ「過去5年間の営業利益増加率が平均5%以上」といった条件を設定することで、収益性が高く、かつ成長性も兼ね備えた優良企業を絞り込むことができます。

株式スクリーニング営業利益以外の活用

株式スクリーニング営業利益は、スクリーニングの際だけでなく、個別銘柄分析の際にも重要な指標となります。財務諸表分析や、競合他社との比較分析などを行うことで、より深く企業を理解することができます。

また、営業利益は、他の指標と組み合わせて分析することで、より効果を発揮します。例えば、ROE（自己資本利益率）は、企業が株主から預かったお金をどれだけ効率的に活用して利益を上げているかを示す指標ですが、営業利益率が高い企業は、一般的にROEも高くなる傾向があります。

このように、営業利益は、株式投資を行う上で、非常に重要な指標の一つと言えます。株式スクリーニングや個別銘柄分析の際には、ぜひ営業利益に着目してみてください。