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サムスン株価下落予想裏切る堅調推移

更新:2024-06-30 15:48:53読む:57

サムスン株価、なぜ下がらないのか?

韓国を代表する企業、サムスン電子の株価は、近年堅調な推移を見せています。世界経済の減速懸念、半導体市況の低迷といった逆風にもかかわらず、サムスン株価下がらない状況が続いています。一体なぜなのでしょうか?その背景には、サムスンのしたたかな戦略と、市場の期待感が見て取れます。

1. メモリ半導体市場の回復期待

サムスンの主力製品であるメモリ半導体は、スマートフォンやパソコンの需要減退の影響を受け、価格が下落傾向にありました。しかし、足元では供給過剰の解消が進み、価格が底打ちするとの見方が広がっています。また、ChatGPTをはじめとする生成AIの普及により、AI向けメモリ需要の拡大も見込まれています。こうした期待感が、サムスン株価下がらない要因の一つとなっています。

2. ファウンドリ事業の成長

サムスン株価

サムスンは、自社で設計した半導体を製造するだけでなく、他社の半導体も製造する「ファウンドリ」事業にも力を入れています。世界的な半導体需要の高まりを受け、ファウンドリ市場は急速に拡大しており、サムスンはこの分野で世界2位のシェアを誇ります。特に、最新鋭の製造プロセスを必要とする顧客を獲得しており、収益性の高い事業として成長を続けています。このこともまた、サムスン株価下がらない理由と言えるでしょう。

3. 株主還元策の強化

サムスンは、株主還元にも積極的に取り組んでいます。2021年には、今後3年間で240兆ウォン規模の自社株買いと配当を実施する計画を発表しました。これは、過去最大規模の株主還元策となります。サムスンは、こうした積極的な株主還元策によって株主の利益を最大限に図り、投資家からの信頼を獲得しようとしているのです。これもまた、市場がサムスン株価下がらないと判断する根拠の一つとなっています。

4. 為替の影響

最近のウォン安も、サムスン株価下がらない一因と考えられます。サムスンは製品の多くを輸出しているため、ウォン安は輸出競争力の強化につながり、業績向上を後押しする要因となります。ウォン安によって、海外投資家にとってサムスン株の魅力が高まっていることも、株価の下支え要因となっています。

5. 今後の見通し

サムスンは、半導体、スマートフォン、家電など幅広い事業を展開しており、世界経済の影響を受けやすい側面があります。世界経済の先行き不透明感が高まる中、サムスンの業績にも不透明感が漂っていることは事実です。しかし、メモリ半導体市場の回復期待、ファウンドリ事業の成長、積極的な株主還元策、ウォン安といったプラス材料もあり、今後もサムスン株価下がらない状況が続くと予想する声は少なくありません。

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