株式譲渡制限付定款

株式の譲渡制限定款とは

株式の譲渡制限定款とは、株式会社の定款に定める規定で、株式の譲渡を一定の条件に限定するものです。これにより、株主の構成を安定させ、会社の経営の安定性を確保することを目的としています。

株式の譲渡制限定款の類型

株式の譲渡制限定款には、以下のような類型があります。

譲渡禁止型

株式の譲渡を一切禁止するものです。

譲渡制限型

株式の譲渡を一定の条件に限定するものです。例えば、取締役会の承認が必要、一定の株主に優先的に譲渡する必要がある、などの条件が挙げられます。

譲渡自由型

株式の譲渡を自由に認めるものです。ただし、定款に定める一定の事項については、株主総会の承認が必要となる場合があります。

株式の譲渡制限定款の効力

株式の譲渡制限定款は、株主に対して対抗力を有します。つまり、株式の譲渡制限定款に違反して株式が譲渡された場合でも、その譲渡は無効となります。

株式の譲渡制限定款の解除

株式の譲渡制限定款は、株主総会の特別決議によって解除することができます。ただし、譲渡禁止型の株式の譲渡制限定款は、解除することができません。

株式の譲渡制限定款のメリット

株式の譲渡制限定款には、以下のようなメリットがあります。

* 株主の構成を安定させることができる。

* 会社の経営の安定性を確保することができる。

* 会社の機密情報を外部に漏洩するリスクを低減することができる。

株式の譲渡制限定款のデメリット

株式の譲渡制限定款には、以下のようなデメリットもあります。

* 株式の流動性が低下する。

* 株主の権利が制限される。

* 会社の成長を阻害する可能性がある。

株式の譲渡制限定款の適用

株式の譲渡制限定款は、以下のような場合に適用されます。

* 会社の設立時

* 株式の譲渡制限定款の変更時

* 株式の譲渡が行われた時

株式の譲渡制限定款の留意点

株式の譲渡制限定款を定める際には、以下のような点に留意する必要があります。

* 株式の譲渡制限定款の類型を適切に選択する。

* 株式の譲渡制限定款の条件を明確に定める。

* 株式の譲渡制限定款の効力を確保する。

* 株式の譲渡制限定款の解除方法を定める。

株式の譲渡制限定款の活用

株式の譲渡制限定款は、会社の経営の安定性を確保するために有効な手段です。ただし、株式の譲渡制限定款を定める際には、メリットとデメリットを慎重に検討し、適切な類型を選択することが重要です。