ホームページ > 株式分析

定款発行株式数

更新:2024-06-08 05:00:51読む:193

定款発行株式とは

定款発行株式とは、会社の設立時や新株発行時に、発行する株式の数、種類、発行価額などを定款で定める株式のことです。従来の商法では、会社が発行する株式の総数を定款に必ず記載する必要がありました。しかし、2005年の会社法改正により、この「授権資本制度」が導入され、定款に発行する株式の総数を記載する必要がなくなりました。この改正により、会社は、機動的に必要な時に必要なだけ株式を発行することができるようになりました。

定款発行株式のメリット

定款発行株式には、以下のようなメリットがあります。

1. 機動的な資金調達

定款に発行する株式の総数を記載する必要がないため、会社は、事業拡大や設備投資など、必要なタイミングで機動的に資金調達を行うことができます。

2. 柔軟な資本政策

発行する株式の数や種類を柔軟に変更できるため、会社の成長段階や経営状況に合わせて、最適な資本政策を実行することができます。

3. 敵対的買収への対策

新株予約権を発行することで、敵対的な買収者に対して、経営権を維持するための対策を講じることができます。

定款発行株式の種類

定款発行株式には、主に以下の種類があります。

1. 普通株式

議決権、剰余金の配当請求権、残余財産分配請求権など、一般的な権利を有する株式です。

2. 優先株式

剰余金の配当や残余財産の分配について、普通株式よりも優先的に受けられる権利を有する株式です。

3. 新株予約権付株式

将来、一定の条件で新株の取得を請求できる権利(新株予約権)が付与された株式です。

定款発行株式の発行手続き

定款発行株式を発行するには、以下の手続きが必要です。

1. 株主総会の決議

発行する株式の数、種類、発行価額などを決定するために、株主総会の特別決議が必要です。

2. 定款の変更

株主総会で決議された内容に基づき、定款を変更する必要があります。

3. 法務局への登記

定款の変更を第三者に対抗するためには、法務局への登記が必要です。

定款発行株式と授権資本制度

前述の通り、2005年の会社法改正により、授権資本制度が導入されました。この制度により、会社は、定款に発行する株式の総数を記載する必要がなくなりました。そのため、会社は、必要な時に必要なだけ定款発行株式を発行することができるようになり、資金調達の柔軟性が大幅に向上しました。

まとめ

定款発行株式は、会社の資金調達や資本政策において重要な役割を果たします。会社は、事業の成長段階や経営状況に応じて、最適な方法で株式を発行し、企業価値の向上を目指していく必要があります。

定款発行株式

Tagsカテゴリ