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ライトオンの株価分析:今後の成長戦略を読み解く展望

更新:2024-06-30 11:13:05読む:130

ライトオン株が目立つ動きで年初来高値更新

ライトオンが年初来高値を更新した。8月16日、同社株は一時前日比8.4%高の4,400円まで上昇し、2021年7月2日につけた年初来高値の4,390円を8カ月ぶり上回った。

年初来高値を更新した背景には、新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んでいた業績が回復基調にあるという期待感が買い材料視されている。同社は2023年2月期第1四半期(2022年3月~5月)決算で、売上高が前年同期比12.3%増の306億円、営業利益が同40.8%増の9.8億円、純利益が同57.5%増の6.9億円となり、いずれも3期ぶりの大幅増収増益となった。

特に好調なのがアパレル事業で、第1四半期の売上高は前年同期比16.4%増の223億円となった。同社が展開する「ライトオン」、「グローバルワーク」、「リグ」、「カウズ」などのブランドが堅調に推移した。また、オンラインストアの売上高も同17.6%増と、好調に推移している。

好決算や業績回復期待で買いが先行

ライトオンの株価が上昇しているのは、好決算や業績回復期待に加えて、同社が取り組んでいる構造改革も評価されている。同社は店舗の閉店や物流の効率化などを行い、コスト削減に取り組んでいる。また、プライベートブランドの強化やデジタル戦略の推進にも注力している。

構造改革の効果もあり、同社の営業利益率は改善基調にある。第1四半期の営業利益率は3.2%となり、前年同期の1.7%から上昇した。同社は営業利益率の向上目標として5%以上を掲げており、構造改革の取り組みが奏功していると言える。

上値余地は限定的だが、中期的な投資対象に

ライトオンの株価は年初来高値を更新したが、現在の株価水準は割安とは言えない。PER(株価収益率)は14倍台後半と、アパレル業界の平均的な水準程度に上昇している。

ライトオン

ライトオン

また、今後の業績見通しについても不透明感が強い。同社は2023年2月期通期の業績見通しを発表していないが、原材料費や物流費の上昇が収益を圧迫する可能性がある。

ライトオン

そのため、ライトオンの株価の上値余地は限定的とみられる。長期的な投資対象としては魅力的だが、現時点では様子見が賢明だろう。

ライトオン株の今後の展望

ライトオンの株価の今後の動向は、業績回復や構造改革の進捗、市場環境などによって左右されるとみられる。

業績が引き続き回復基調を維持し、構造改革も順調に進展すれば、株価は上値を追う可能性がある。一方で、業績が悪化したり、構造改革が難航したりすれば、株価は下落する可能性がある。

市場環境についても、景気動向や消費者心理に左右されるため、注意が必要だ。

総合的には、ライトオンの株価は中期的な投資対象として魅力的だ。ただし、現時点では様子見が賢明だろう。

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