ホームページ > 投資戦略

額面金額株式発行の法的根拠と経済効果分析

更新:2024-06-15 03:12:33読む:128

額面金額株式とは

額面金額株式とは、株券に記載された金額(額面金額)を持つ株式のことです。日本の会社法では、2001年の商法改正以前は、株式を発行する際に必ず額面金額を設定することが義務付けられていました。この額面金額は、株主が会社に対して出資する最低金額を示すものであり、株式の価値を表す指標の一つとして機能していました。

額面金額株式の特徴

額面金額株式には、以下のような特徴があります。

発行価格の制限: 額面金額は、株式の発行価格の下限となります。つまり、会社は額面金額を下回る価格で株式を発行することはできません。

資本金の算定基礎: 額面金額は、会社の資本金を計算する際の基礎となります。具体的には、発行済株式数に額面金額を乗じたものが資本金となります。

株主の責任: 株主は、保有する株式の額面金額を上限として、会社に対して責任を負います。

2001年商法改正と額面金額株式

2001年の商法改正により、会社は額面金額株式に加えて、額面金額を設定しない「無額面株式」を発行することができるようになりました。無額面株式は、発行価格の自由度が高く、資金調達がしやすいというメリットがあるため、現在では多くの企業で導入されています。

額面金額株式の現状

商法改正後も、既存の額面金額株式は引き続き有効であり、現在も多くの企業で発行されています。しかし、新規に株式を発行する場合には、無額面株式を選択することが一般的となっているため、額面金額株式は徐々に減少していくと考えられます。

額面金額株式と無額面株式の比較

| 項目 | 額面金額株式 | 無額面株式 |

|---|---|---|

額面金額株式

| 額面金額 | あり | なし |

額面金額株式

| 発行価格 | 額面金額以上 | 自由 |

| 資本金 | 額面金額 × 発行済株式数 | 定款で定める |

| 株主責任 | 額面金額を上限 | なし |

上記のように、額面金額株式と無額面株式では、発行価格、資本金の算定方法、株主責任などに違いがあります。

額面金額株式は、かつて日本の株式市場において主流となっていた制度ですが、時代の流れとともにその役割を縮小しつつあります。しかし、企業会計や株主責任の観点から、現在もその仕組みを理解しておくことは重要です。

Tagsカテゴリ